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2019年01月

ZEH体験宿泊 その6 体験後は自宅で「寒い」と口にするように

チェックアウトをする9時に事務局の方がいらっしゃるので、それまでにアンケートに感想をしっかり記入。
簡単なヒアリングを受けて、終了です。

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断熱性能の高い住宅の快適さは、これまでも頭では理解していましたが、今回の体験宿泊によって、まさに「身をもって」感じることができました。

特に一泊したことで、夜と翌朝の暖かさを体感できたのが貴重です。
夫は、友人に「自宅とは『ダンチだ』」とメールをしていました。

体験前は、ZEHは、光熱費を大きく削減できる点が大きなメリットだと思っていましたが、今回の体験を通じて、それに加えて「心地よい住まい」を手に入れられるというメリットを強く感じました。

こんなことも考えました。
今回体験した住宅は、賃貸集合住宅です。
太陽光発電とつながっている点以外、つまり断熱性能や設備は他の住戸も同じです。

空き室はないとのこと。
その理由に、快適さや光熱費の安さもあるのではないかと思います。
今後、賃料だけでなく、冷暖房費の目安がわかるようになれば、借りる側の意識や賃貸住宅を決めるときの優先事項も変わっていくでしょう。

わたしも調査を手伝った「省エネ行動に関わる単身若年層の 生活実態調査」(東京都地球温暖化防止活動推進センター、2016年11月)では、賃貸物件選択時に不動産会社から「住宅の断熱性能の高さ」について情報提供を受けた割合は、全体の2%。
情報提供されない場合の重視度が10%であるのに対し、された場合の重視度は58%にアップしています。(報告書P17)

また、賃貸住宅の断熱化にはオーナーの理解が不可欠。
たとえば、断熱性能が高い賃貸住宅の空き室率が低いことや、賃貸年数が長いことがわかり、データで示せれば、オーナーの関心が高まるのではないかと感じます。


自宅に戻ってから、夫とわたしは「寒い」とよく口にするようになりました。
それまでは、自宅の環境がわたしたちにとっての「標準」でしたが、よりよい環境を知ってしまったからです。

貴重な体験をさせていただいたご関係者の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。(E)


ZEH体験宿泊 その5 寝るときも発見あり!

お風呂から上がり少ししてから、ようやくエアコンをONに。
1台のエアコン、20℃設定で充分でした。

写真をとり忘れましたが、メモには就寝時(22:30過ぎ)の室温
 リビングルーム:20℃
 寝室:19℃
とあります。

荷物を少なくしようと、この日のパジャマは普段は初冬に着ている薄手のもの。
それなのに、窓際に頭を向けていても寒さを感じないことにびっくりしました。

というのは、普段は「極寒」の北側の部屋で寝るため、肩と首が冷えて朝から頭痛がすることがあるので、ヒートテック肌着+分厚いパジャマを着て、ネックウォーマーをして、窓と反対側を頭にして寝ているからです。

リラックス度合いにも差がありそうです。

******1月9日(水)

翌朝は、6時頃起床。
もちろん、暖房なしで起きられました。

肌寒いので、その後エアコンを入れましたが、入れる前の室温は、
 リビングルーム:16.1℃
 寝室:15.0℃
7時間半で約4℃しか下がっていないということになります。

夫は「夜にトイレに起きたけど、寒くなかったよ」と。

実は、初めて泊まる家で夫が夜中に起きたときに困らないように、リビングルームのLED照明を最小の明るさにして、点灯しておきました。
LED照明は、消費電力が少ないだけではなく、このような明るさ調整ができるのがよいですね。

照明と言えば、玄関ホールの照明は人感センサー付きでした。

夜誰もいない家に帰ってきたときに、家が真っ暗なのが嫌なので、照明を点けたまま外出するという人がいると聞きます。

わたしは、帰宅したときに玄関の照明が点いていると「消し忘れた・・・」と落ち込むので、そんな人がいることに驚きますが、人感センサー付きなら、そういう人でも消灯して外出できるかもしれません。


その6 体験後は自宅で「寒い」と口にするように」に続く


ZEH体験宿泊 その4 カチッとなる節湯水栓

20190114-_________.jpg
温度・夜
外食から帰ったのは20時30分ごろ。

「寒っ!」という感じはなく、温度計を見ると17.5℃でした。

エアコンをオフにしてから、既に6時間半ぐらい経っているのに・・・。





脱衣所も寒くなく、「これならヒートショックの心配もなさそう・・・」と、思いながらお風呂に。

わが家よりも大きな洗い場と浴槽で「ワーイ」となってしまい、確認するのを忘れてしまいましたが、シャワーヘッドはおそらくスイッチ付きシャワーヘッド(ヘッド部分でお湯の出し止めができて節湯につながる)だったのではないかと思います。

20190114-____2.jpg
節湯水栓
洗面所には、節湯水栓がついていました。
使う頻度が高い中央でレバーを上げると、水が出るものです。

今回ついていた水栓は、中央から右側はレバーが回らないようになっています。
水からお湯、お湯から水に切り替えるところで「カチッ」と音がするので、耳でも確認できます。


従来タイプ(120°ぐらい回る)のシングルレバー混合栓は、最も右側でレバーを上げると水しか出ませんが、それより左側で上げるとお湯と水が混ざって出ています(下図の左)。つまり、給湯器が作動し、お湯を作っているのです。

従来タイプの水栓が「最も右が水、それ以外はお湯と水の混合」であることを知らない人は多く、わたしも調査を手伝った「家庭の省エネ『思い違い』調査」(東京都地球温暖化防止活動推進センター、2014年9月)では、正解した割合は19.5%しかありませんでした。

20190115-______________.jpg

左:従来タイプの水栓の「お湯」と「水」の区切
右:このように誤解している人が多い




普段、少し手を濡らす、あるいはコップに水を入れるなど少量しか使わないのに、レバーを中央付近で上げることが一日に何度もあると思います。

そのたびにお湯が作られていますが、少量のため蛇口からお湯が出る前に用事は終わり、せっかく作ったお湯は管の中で冷える、このようなことが繰り返されています。

このような節湯水栓がついていれば、あまり意識しないでも節湯になります。


その5 寝るときも発見あり!」に続く


ZEH体験宿泊 その3 温度を測ってみました

住宅内には、各所に温度計が置かれています。
早速、チェックしました。

写真のとおり、エアコンをつけていない16時13分のリビングルームの室温は20.7℃。
用意されていた放射温度計で測った窓ガラスの表面温度は、20.5℃です。

20190114-________.jpg左:室温、右:ガラスの表面温度


20190114-__.jpg
Low-E複層ガラス
窓はLow-E複層ガラスで、夏は日射熱を遮り、冬は室内の熱が逃げるのを防ぎます。
防犯性も高く「ハンマーでも貫通が困難」と説明書きが。

サッシ(アルミ・樹脂複合)も熱を伝えにくいものです。









温度が示すとおり、体感的にもわが家とは全然違いました。
この日の服装は、スカートにタイツ、インナーにセーター1枚でしたが、寒くありませんでした。

一方のわが家は、寝るとき以外は、家にいる間はずっとエアコンをつけていて、設定温度は21.5℃で、室温はだいたい19℃ぐらい。
パンツ+スパッツ+靴下、インナー+セーターでは少し寒くて、もう1枚着ることが多いです。

わが家は、築35年以上の集合住宅の中間階。
リビングルームの大きな窓は、元々はアルミサッシと単板ガラスですが、リフォームをして内窓をつけています。

内窓をつけたことで断熱・気密性能が大きく改善され、暖かくなったことを実感していますが、暖房をしても時間が経つと寒くなり、特に足元の寒さを実感します。

今この原稿は自宅で書いていますが、エアコンをつけているものの、手が冷たく感じます。
家全体で見ると、まだ断熱性は低いんだなと、思いました。


いろいろチェックをして写真を撮り、「えー」「わー」と言っているうちに時間が経ってしまいました。
キッチンで食事を作ることもできますが、夕飯は外に食べに行きました。


その4 カチッとなる節湯水栓」に続く


ZEH体験宿泊 その2 HEMSでチェック

太陽光の発電、売電の状況は、HEMS(ヘムス)のモニターでチェックできます。

20190114-hems.jpg
HEMSのモニター
HEMSは、Home Energy Management Systemの略。
日本語では「家庭のエネルギー管理システム」です。

リアルタイムで住宅全体、分岐ブレーカーごとの消費電力や、1時間ごとの消費電力量のグラフなども「見る」ことができます。

子供にもわかりやすいですし、省エネに関心がない家族がいるときは、これを見せるのもよいですね。


20190114-bels2.jpg
BELSの5つ星
これは、BELS(ベルス)のプレートです。
BELSは、Building-Housing Energy-efficiency Labelling Systemの略で、住宅の省エネ性能を星の数や数値で示すもの。

写真では見づらいかもしれませんが、最高ランクの5つ星で、「この住戸の設計一次エネルギー消費量は287MJ/m2年」。省エネ基準(615MJ/m2年)よりも53%も少ないことが記載されています。



その3 温度を測ってみました」に続く



ZEH体験宿泊 その1 「これで暖房入っていないの?」

1月8日(火)に、ZEH(ゼッチ:ネット・エネルギー・ゼロ・ハウス(Net Zero Energy House))に泊まる機会がありました。
環境省が2017年度から行っている「COOL CHOICE ZEH体験宿泊事業」に参加したのです。

ZEHは、断熱性が高く、省エネ設備を備えた上で、1年間のエネルギー消費量*を太陽光発電などによる創エネルギー量でまかなう住宅です。
*冷暖房、照明、給湯、換気設備による一次エネルギー消費量

断熱性の高い住宅は、取材などでこれまでに何度か訪問したことがありましたが、宿泊を体験するのは初めてのこと。夫とワクワクしながら現地に向かいました。

20190114-____.jpg
RAFFINE石蔵の外観
今回泊まったのは、亀有駅(東京都葛飾区)から徒歩数分のところにある、積水ハウスの「RAFFINE石蔵」。
3階建ての14戸の賃貸集合住宅です。

15時に事務局の方と待ち合わせし、鍵を受け取り、機器の使い方などの説明をお聞きしました。






室内に入ってすぐに「あったかいな」と思い、家の中を見回しましたが、エアコンはついておらず、フローリングの床も、床暖房が入っていないのにわが家の床よりも暖かい・・・と、到着早々に断熱性の高さを感じました。
夫は「これで暖房入っていないの?」と事務局の方に確認していました。
この日は、12時頃から2時間ぐらいエアコンをつけただけとのことです。

74m2の広さで、間取りは2LDK。
リビング・ダイニングの両側に1部屋ずつあり、玄関ホールや浴室・洗面所も広々しています。
積水ハウスの方の説明によると、この住戸は、元々積水ハウスさんが賃貸住宅のオーナー向けのご説明などに使用しているもので、太陽光発電はこの住戸だけに接続しているとのことです。

20190114-__________________2.jpg左:使いやすい間取り、右:キッチンも広々


その2 HEMSでチェック」に続く



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